With学習塾通信No.4「読解力を伸ばすには？」

読解力とは、文章を読み取り、正確に理解・解釈する力のことです。(もう少し広く定義すると「文章の中から自分に必 要な情報を探し出してくる力」や「情報の信憑性を判断した り、内容について熟考する力」も含みます。)
学生の方にとって、読解力と聞いて連想するのは国語の読解 問題ではないかと思います。しかし、読解力が必要になるの は国語のテストだけではありません。ほかの教科でも、問題 文を正しく読み取るためには読解力が必要です。
問題文に限 らず、参考書でも、学校からのお便りでも、アプリの利用規 約でも、世の中のあらゆる文章を読むときに、読解力は必要です。 文章を読み取り、正確に理解し、そして適切に利用する力 は、どんな年齢でも生活する上で欠かせない「一生もののスキル」なのです。

読解力を伸ばすには?

では、読解力を伸ばすにはどうしたらよいのでしょうか。ベス トな方法は、「とにかく読む量を増やすこと」です。本でも雑誌 でも新聞でも何でもいいので、まとまった文を読みましょう。 小学生のお子様なら、音読の宿題をしっかりやることで、正確 に文字を追う力を鍛えることができます。
読むものや内容は、興味が湧くものからでOK。難解な文学作 品に挑戦する必要はありません。ライトノベルでもいいし、何 も読まないのに比べたら漫画を読むほうがよいという意見もあ ります。

やっぱり『量をこなす』のが大事

たくさん文を読むことで、「読むこと自体に慣れる」「語彙 を増やすことができる」というメリットがあります。
昨今では、スマートフォンや動画サイト、SNSの普及によっ て、長い文を読まなくても情報を簡単に手に入れられるよう になりました。読書が好きな人でもない限り、日常で読解力 が鍛えられる機会は減っています。
文章を読み慣れていない人にとって、長い文を読むことはそ れだけでも大変な作業です。そんな慣れない作業を、制限時 間のあるテストの時だけやろうとしても、うまくいくはずが ありません。まずは日常的に文章を読む機会を増やし、読む こと自体に慣れましょう。

知らない言葉に出会ったら調べよう

また、文章を読む機会が増えると、当然知らない言葉に出会 うことも増えます。そんなときはぜひ、その場で意味を調べ てみてください。どれほど文を読むことに慣れても、意味の わからない言葉が並んでいたら、内容を捉えることはできな いからです。
スマホで調べるだけでいいので、とにかくすぐに調べるよう にしてみましょう。使い方の例までチェックできれば最高で す。わかる言葉が増えれば、文章を読むのも楽になってきま す。ぜひ、語彙(ごい)力も合わせて強化していきましょう!