With学習塾通信No.9「どうなる!?静岡県公立高校入試の未来!」

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Topics: どうなる!?静岡県公立高校入試の未来!

公立高校入試制度の見直しが行われるかも!?

静岡県教育委員会(以下、県教委)は、2022年度中に、今行われている公立高校入試制度の検証を行うと発表しています。 現在の入試制度は2008年から続いていますが、調査書(内申点)のウェイトや学校裁量枠について、課題を抱えています。 今年度の3年生が受験する試験は例年通りの制度で行われます が、今後、制度の見直しや変更があるかもしれません。
現行の制度で問題となっている点と、それに関するWith学習塾の考えをまとめてみました。

問題点その1:「学校裁量枠は『女子』や『文化部員』にとって不利なのでは?」

公立高校入試では、一般の入試に優先して「学校裁量枠」での 選抜が行われます。この「学校裁量枠」は、高校側が独自の選抜基準や定員を設定できるものです。評価対象として「文化的・体育的活動」(つまり、部活動の実績など)を取り上げる高 校が多いのですが、ここに不平等な点があるという指摘があります。裁量枠で評価される部活動 として「運動部で、男子生徒のみ が対象になる競技」を設定する高校が多いからです。こういった現状に対して「文化部の生徒や女子生徒と比較して、受験機会が均等ではない」という指摘がありま す。

問題点その2:「評価が調査書(内申点)に偏りすぎでは?」

静岡県の公立高校入試では、内申点が非常に重視されています。しかし、これがやや行き過ぎではないかという考えもあ り、静岡県議会でも一部から「調査書偏重の入試を見直すべき」という意見が出たそうです。

実際に、受験期の三者面談などで「内申点が足りていないから、A高校は諦めてB高校にした方がいい」と言われる生徒さ んも少なくありません。内申点の比重があまりに重いと、「内申点に少し不安があっても、実力を示す自信があるからハイレベルな学校に挑戦する」というチャレンジが難しくなってしまいます。

一方で、昨年度行われた調査 (中高の生徒・保護者・教員を 対象にした意見調査)では、生徒側からも調査書(内申点)重視 を求める回答が一定の割合を占め、意見が分かれています。

内申点重視のメリット

◆「一発勝負のテストで全てが決まってしまう」という プレッシャーが弱まる

◆「体調が優れなかった」「極度に緊張してしまった」 等の理由で試験当日に実力が100%発揮できなくても、 それまでの頑張りも含めて評価してもらえる

◆純粋な学力以外の努力も評価される

内申点重視のデメリット

◇学生が「先生から評価してもらえるように行動しよう」 と考えるようになってしまう

◇実力(実際の学力)があっても、内申点が少し不足する だけで受験しづらくなる

◇評価基準が不透明になりやすい

With学習塾はこう考えます

入試も先が読めない時代。まずは学力の基礎を固めるところから!

With学習塾No.7で、大学受験のトレンドが変化していることを取り上げました。世の中の変化に合わせて、高校入試の制度も変わっていく可能性があります。たとえば広島県では、23年度入試から学力調査と調査書の比率を見直し、新たな評価基準「自己表現」を加えて「学力検査6割:調査書2割:自己表現2割」の評価を始めます。「自己表現」では、生徒自身が自分の長所や将来の目標をアピールすることが求められるそう です。

たとえ「自己表現」のような新制度が導入されても、それによって学力検査や内申点が完全に不要になることはおそらくないでしょう。であれ ば、私たちにできるのは「制度の変更があっても対応できるように、基礎的な学力を確実につけておく」ということではないでしょうか。 「通常の勉強も中途半端なのに、新しい試験項目の対策もしなきゃならない!」という状況を避けるためにも、まずは学校で履修する内容を 確実に押さえていくことが肝要だと考えます。現在の学習内容で不安な点や気になることがありましたら、どうぞご遠慮なくWith学習塾にご相談ください。

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